人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

ティファニーで朝食を

 

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コロナウイルス自宅待機6週目

お出汁もお味噌も貴重なため、

ちびりちびりと使う日々。

 

3日に一度だったお味噌汁は

5日に一度になり…姿を消した。

 

そして遂に週末、日系スーパーへ

買い出しへ!

お味噌、鰹節、きび砂糖、海苔、納豆…

スーパーはまるでティファニー

ため息が出る程美しい品々が並ぶ。

マスクの中で独り言が止まらない。

 

感謝!

 

スーパーを開けていてくださることも感謝。

こうして日本食が食べられることも感謝。

感謝の言葉しか出てこない。

 

帰宅すると一品一品並べしばし鑑賞。

「明日の朝は和食だよ!」

と家族に伝えると、

「海苔あるの?お味噌汁飲めるの?」

と大盛り上がり!

 

何でもすぐ使いたいすぐ食べたい私は、

夜中に出汁を取りたい衝動に駆られる。

主人に「はじめからかっ飛ばさないように」と

釘を打たれ、明日の朝まで待つ事に。

そして、大切に計画的に食材を使うことを心に言い聞かせながら就寝。

 

が、夜中に目が覚めて、一度冷蔵庫を開けて

お味噌のパックをツーっと指で撫でる。

夢じゃない!

お味噌ここにある!

 

 

そして朝。

お味噌汁とご飯、目玉焼きに納豆!

なんて贅沢な朝食!

涙が出るほど美味しかった。

 

 

今日のこの朝食は、

ブルーの小箱に詰めて白のリボンをかけて

心の引き出しにしまわれた。