その風貌から、物好きの調理するものと思われがちなアーティチョーク。
可食部が少なく、
頑張った割におかずにならない。
そんな健気なアーティチョークが愛おしい。
アーティチョークは食べ方も独特です。
調理されたアーティチョークのガクを1枚1枚剥がして歯でこそげ取りながら内側の身を食べるのです。
オレオクッキーの間のクリームだけを歯でこそげ取る感じをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
クッキーは食べられますがアーティチョークのガクそのものは食べられません。
そんなアーティチョークですが、
カリフォルニアの人たち大好き!
おつまみにもぴったり!
手を汚しながら、気さくにベロンベロン食べられる楽しさがあります。
そして、アーティチョークの真ん中の部分には「アーティチョークハート♡」という美味しい部分があります。筍の穂先の様な食感です。
アーティチョークの香りは、張り替えたばかりの畳と筍を足して2で割ったよう。
褒めています。
調理は簡単です。
包んで焼くだけポン!ですが、
せっかくなのでちょっとだけ手間のかかる調理法を書いておきます。
まずネイルを楽しんでいる方はゴム手袋などをしましょう。
アクが強いので、爪の間が黒くなることがありますし、トゲもあります。
私ですか?アク強め黒のオーガニック・フレンチネイルを年中しているので素手でいきます。
はじめに軸の部分を持ってぐるりと一周まじまじと観察しましょう。
上の部分にはトゲ。
ガクの1枚1枚にもトゲがありますね。
この時点で、どんな勇敢な人がこれを初めて食べてみようと思ったのだろうかと首を傾げることでしょう。
さて、首を真っ直ぐ整え本番です。
上のトゲの部分を包丁で切り落とします。
そしてガク1枚1枚のトゲの部分をはさみで切り落とします。
次に半分に真っ二つに切ります。
えいやー!
あらー!
中に紫のトゲとたんぽぽの綿毛の
ようなものが見えますね。
この2つの部分をスプーンで取り除きます。
ここの部分は食べません。
手早くできる自信がない場合は
切った断面にレモン汁を擦り付けておきましょう。変色が防げます。
大きめのお鍋に水を張り沸騰させて、レモン汁かお酢を加え、アーティチョークを入れます。
アーティチョークの大きさにもよりますが、
15分ぐらい茹でます。
1度引き上げ水気を切っておきます。
次に耐熱容器にアーティチョークを
並べてオリーブオイルをしっかりと
全体に揉み込むようにからめます。
半分に切られたアーティチョーク1つに対し*オリーブオイルは大さじ1ぐらいを目安に。
*オリーブオイルはお塩でしっかりと味をつけニンニクと混ぜたものを使うと良いです。
200℃に余熱されたオーブンで
15分〜(大きさによる)焼きます。
完成です。
要約しますと、
「上バッサリ、周りチョキチョキ、縦半分。
ふわふわ全部取り除き〜
茹でて、味付き油塗り込み、焼く!」
手間を楽しみ、
旬を食べてみませんか。