人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

シナモンロール

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過発酵のシナモンロール

器:HEATH ceramics

 

今朝は6時に起きた。


昨日の夜に成形したシナモンロールを冷蔵庫から出して、再発酵させる。

 

 

あ!

今日日曜日だ!

子供達のホームスクーリングもないしもう一回寝よう。

 

スリッパをパタつかせながら

ベッドに戻り二度寝した。

 

 

 

夢の中で

発酵の終わったシナモンロールを

オーブンで焼いた。

 

そう、夢の中でね。

 

 

 

ほんの40分のつもりで寝たけれど

セットしたタイマーを自ら切った。

 

 

2時間後…

 


イーストは正直だ。

 

もこもこ過発酵した

シナモンロールがキッチンカウンターに申し訳なさそうに並んでいる。

 

 

シナモンロールどーにでもなれ!

と三度寝を選んだ自分を平手打ちしたい。

 


オーブンを余熱して

焼き始めると、

子供達がいいにおいする〜と寄ってきた。

 

申し訳ない、

これは太ったスカスカの

シナモンロール。

ママの欲望の犠牲ロール。

 

あまりに子供達が嬉しそうで

何とかしなきゃの声がする。

 

そうだ!


*フロスティングをかけたら分からないかも!

                                            *バタークリーム

 

冷蔵庫から出したばかりのクリームチーズにバターを加えて、

バニラエッセンス、塩ひとつまみ、

牛乳少しに、粉砂糖…

 

そりゃ、クリームチーズが冷たいものね、

ぶつぶつダマになるさ。

これが煩悩の塊ってやつか。

ザルで濾して

混ぜて混ぜて混ぜる。

 


焼けたシナモンロールは

すみませんと言ってオーブンから出てきた。


いやいやあなた方のせいじゃないの

私が悪いの。


はい、息止めて!

上にかけるから!

 

フロスティングをかけたシナモンロールはいい感じに仕上がった。

 


「上にかかってるのおいしいー」

子供達に言われて鼻を膨らませる私。

 

「なんかこれ、全然シナモンの味しないなぁ」

そうこぼした主人には、

「何で起こしてくれなかったの!!」

と言いかけたけれど、

フロスティングで包んでその言葉を飲み込んだ。

 

 

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