パチン!
子供が将棋を始めた。
私も打つか。
ぽちゃん。
お鍋に水を張って昆布を入れる。
もう逃げられない。
どんなに気分が乗らなくてももう勝負は始まった。
でも、まだ見ないフリをして、火をつけず鍋をそのまま放置する。
1時間後…(長考)
昆布が「そろそろ温まりたいと」語りかける。もう出汁を取らずにはいられない。
火にかけて鍋肌に小さな泡がでてくる沸騰直前で火を止める。昆布は熱し過ぎるとのぼせる。
昆布を取り除いて鍋の湯を一度沸騰させ火を止め、
鰹節を一掴み、わさっと入れる
弱火で3分。鰹節は熱い湯でものぼせない。
ザルで濾したら
出来上がり!
これが一番出汁!
ここまできたらお出汁の香りで
気分もアゲアゲ💕
二番出汁いってみよう!
先ほどの鰹節と湯冷めした昆布を鍋に入れ水を加え沸騰させる。鰹節を軽くもう一握り加え弱火で3分。*これを追い鰹と言う。王手。
ザルで濾す。*後ろは一番出汁
取れた二番出汁は先ほどの鍋に「ゆっくり」
戻す。ゆっくり戻すことで濾しきれなかった部分がボウルに残る。(妙手)
はい出来上がり!
勝負はついた。
左二番出汁は好きな具と味噌を加えてお味噌汁に。そして、右一番出汁はだし巻き卵に煮物、お浸しや酢の物に少し加えたりと冷蔵庫で保存し数日楽しむ。
省ける工程を省けば、出汁は気軽に取れる。
用意するものは昆布と鰹節とお水だけ、
必要なのは、昆布を水につける初めの一手。