今週のお題「2020年上半期」
こちらカリフォルニア。
コロナウイルスの自宅待機中に、ガスコンロがボフボフ言い出した。
お下がりのガスコンロ、
気に入っていたけれど、20年近い中古品でグラタンの焦げ目をつけるのに40分近くかかる事に悩んでいた。
買い換えよう!そう声をあげたのは家電大好き主人だった。私がなんでも新しい物に変えるのに時間がかかり古いものが好きなのを知っている主人は、このままガスコンロが完全に壊れたらしばらくご飯が出てこなくなることまで想像していたに違いない。
自宅待機中なので、インターネットで購入することになった。
最初は手の届く範囲のガスコンロを検索していたが、どんどん欲が出てきて、もっと火力が欲しい!と最終的に中古車一台が買える業務用ガスコンロまで行き着いた。
そこで我に帰った。
私は何を目指しているのか!?
私の得意料理は…お稲荷さん、パエリア 、ロールケーキ、グラタン、どら焼き…
どれも大して火力が要らなかった。
振り出しに戻り検索を始めた。
すると、面白いガスコンロを見つけた。
真ん中が鉄板になっている!
アメリカの家庭料理だと、パンケーキやグリルドチーズサンドイッチ というチーズを挟んだホットサンドを作るのに適した鉄板なのだろう。
けれど、私にはこの鉄板でどら焼きが焼けるかも!という期待が湧き上がった!
お値段も一般的なガスコンロの価格。
私、これにする!
と宣言すると、一度中古車一台を覚悟した主人が、え?これでいいの?と不思議がった。
私には料理しかないの!火力が欲しいの!っとさっきまでプレゼンしていた妻が一瞬で心変わりしたのだから無理もない。
そして、新しいガスコンロがやってきた。
真ん中の鉄板の下には楕円形の一口がある。
早くどら焼きを焼きたいが、鉄板は初めの慣らしが大切。
油を染み込ませて加熱したり、
焦らず、数ヶ月間パンをトーストしたりして鉄板を慣らした。
そして、ついにこの日がやってきた!
どら焼きon鉄板!!
恋焦がれたこの景色。
ひゃー!鳥肌ー!
均一に同時に焼ける3枚に挟まれたくなるほどの感動を覚えた。
完成!
今まで1枚1枚フライパンで焼いていたどら焼きは焼くだけで2時間以上かかっていたが、この鉄板で焼くと半分の時間になった。
余った時間で美味しい餡を炊こう。
どら焼き用ガスコンロ、良い買い物をした。
2020年上半期ベストバイ!
下半期は世界も丸く収まって、どら焼きを配り歩きたい。