人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

良い歌を聴いて考えた

歌手アンジェラアキさんの

手紙〜拝啓十五の君へ〜を聴いて歌詞に深く共感した。この歌は中学校の合唱コンクールの課題曲にもなっていたのですね。

私もこの歌を中学生の時に歌いたかったなと思う。

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「手紙」を聴いて、15歳の私にしてあげたい事を考えた。

 

受験勉強で図書館の自習室で勉強をする15の私。自習室の休憩時間に下の階へ降りて、お料理の本や雑誌を本棚の前に座り込んで読む。

みんな休み時間も階段に座って勉強しているのに…まるで悪いことをしているかのように丸くなって料理本を読む15の私。

今の私は、そんな15の私を後ろから抱きしめてあげたい。


15の私は何も考えずに、流されて真面目に受験勉強をしていた。親に勉強しなさいと言われているわけでもないのに、ただ周りに倣って、輪を乱さぬように勉強をしていて、不安で押しつぶされそうだった。

自分の人生が高校進学で全て決まるような気がしていた。振り返ってみても、あの時が一番苦しかったように思う。

遊んではいけない、趣味をもってはいけない、今は勉強だけ。勝手に自分を苦しめていたように思う。自分で自分を解放できない苦しみにもがいていた。


15の私は何を言っても聞き耳を持たないだろうから、抱きしめることしかできない。

15の私のしている事を肯定する為には抱きしめるしかない。

ちょっと意地悪な今の私は、

『高校は落ちるし、好きな子は男子校に進学するよ』と言って殴られるかもしれない。でも殴られたらもっと強く抱きしめてあげたい。


どんなに真面目に生きていても辛いことはおこるし、上手くいかない事もたくさん出て来る。

でもその都度恐ろしく逞しくなるから、大丈夫。15歳はその試練の流れをまだ経験していないから苦しい。試練には試練バッチコーイと両足両手を広げて構えて泣き叫ぶしかない。涙と鼻水が繋がって下に落ちるのを見届けたら上を向くしかない。

頑張れ、15のわたし。

その食への思いを信じて逞しく!