人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

ポルチーニ茸のリゾット

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主人が平日に休暇を取るのは久しぶり。

嬉しくて朝からテーブルクロスをかけて、リゾットを炊いた。

家族が食卓に揃えば私はご機嫌だ。 

コトコトとフライパンを火にかけながら、

このかけがえのない時間もあと10年だとリゾットに声をかけた。10年もしたら、子供たちはそれぞれ友達や恋人と過ごす時間が長くなり、こうして毎日親とご飯を食べなくなるのだなぁと思った。

そう思うと、今日の食卓が愛おしくてたまらない。

しかし、そんな愛おしい気持ちとは裏腹に、出来上がったポルチーニ茸のリゾットは子供達に大不評!「なんかこのキノコ変な味がする!」っとブーイングを受けた。

結局、チーズをサンドしたホットサンドを子供達用に急いで用意し、私は冷め切ったリゾットを2人分食べた。

日常なんてこんなものだ。

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雨上がりの露だくのバラを食卓に飾り、

キャンドルをつける。写真には写らない現実は、キッチンのマットにつまずいてこけ、トースターの中で溶けたチーズが下に落ちて焦げ、焦げた匂いでポルチーニ茸の香りはかき消された。

「旨いなー」という主人の呟きが辛うじて私の機嫌を繋ぎ止めた。

 

ポルチーニ茸のリゾット

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生米から作るリゾットは難しそうに思われがちだが、ポイントは2つだけ。

①つ目は、お米の倍量の水分で炊き始め、足りなかったらお水やチキンストックなどを足せば良い。気を張らず大らかに作る。

②つ目は、お米をかき混ぜない。フライパンを揺するだけ。

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ポルチーニ茸は乾燥を使う

乾燥のポルチーニ茸はぬるま湯をかけて戻す。戻し汁もリゾットに使うので少し多めにぬるま湯を加え30分置いた。戻したポルチーニ茸は小さめに切る。

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乾燥ポルチーニ茸の戻し+戻し汁、チキンストック(水とコンソメでも)、生米2合、

にんにくスライス、玉ねぎみじん切り、しめじ、パセリ、オリーブオイル、日本酒(白ワインがありませんでした🥲)チーズ、お塩、胡椒。

さ、ざっくり作りましょう〜♪

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フライパンにオリーブオイルを引き、ニンニクスライス、戻したポルチーニ、玉ねぎ、石づきを落としてほくしたしめじを炒める。日本酒(白ワイン)をとととっと大さじ3ぐらい加える。
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洗っていないお米を2合加え炒める。
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ポルチーニ茸のもどし汁とチキンストック(水+コンソメでも)を合わせて4合加える。f:id:hitotoshoku:20210213160736j:image

こちらチキンストック。

お米1:水分2

弱火で20分ぐらい加熱。

水分が足りなそうならお水やチキンストックを足してよし!

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水分が少なくなってきたらフライパンを揺するだけ!ちょっとお水足しました〜♪

お米の硬さはお好みで。

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お塩で味を整えて、完成!

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器に盛り付けてから、お好きなチーズをたっぷりと。パセリも少々。

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追いチーズや、お塩と胡椒もお好みでプラスする。

 

炒めて、ことこと、

足りなければ水分を足して、

味付けは人任せ。

「ポルチーニ茸のリゾット」

なんだか大層に聞こえるが、

要は、きのこ雑炊!

気軽に、大らかに!