人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

コロナ禍、学びの足を止めずKeep going!

朝から泣いてしまった。

子供達の小学校がコロナでオンライン授業になってからもうすぐ1年になる。家にいて友達にも会えない、ただパソコンの前で時を過ごす。この生活に子供達も親も歯を食いしばり踏ん張っている。

今朝の涙の理由は、朝のミーティングでシェアされる先生のビデオメッセージだった。

お話ししたことのない高学年の先生のビデオメッセージの言葉が胸に響いた。

「ここは教室です。赤、青、黒、たくさんの美しい色のマーカーがここにあって、ハサミがあって、紙がある。ホワイトボードがあって、机があって、椅子がある。

あなた達がいなければこれらは使われることはないの。

美しい青のマーカーはあなた達生徒を待っている。みんなでこの素晴らしい教室でたくさん意見を言い合いシェアすることを待っています。」

ニコニコ笑いながら教室をぐるぐる回って話す先生。明るい、眩しいぐらい明るい。

クラスのミーティング画面に戻ると、子供の横に親の顔が写っていた。毎朝のこのメッセージに励まされているのは子供たちだけではなく親たちもなのだと思った。

 

先生方の言葉を聞く度に、校長先生のギャグを聞く度に、こういうアメリカが好きだったのだ!と改めて思う。

前向きで底抜けに明るいアメリカが。

 

オンライン授業が始まった時に先生方が繰り返し言っていた言葉、

「学びの足を止めず、Keep Going!」

この言葉にどれだけ私たちは救われているのだろう。先の見えない中、私たちを先導してくださる先生方が頼もしい。

このコロナ禍において、教育は希望だと感じる。先生や友達と過ごす時間など失ったものも多いけれど、子供たちは学校から支給されたパソコンを使いこなせるようになり、長男はブラインドタッチまで出来る様になった。食卓でもこんなことを学んだよと以前よりも話すようになった。子供が前向きに歩んでいる姿に明るい未来が重なる。

 

状況を悲観するのは簡単だけど、

明るく未来を想像するのは難しい。

考えすぎると足が動かなくなる。

だから、ただ真っ直ぐに前に歩み続けるのはどうだろう?

雨でも嵐でもただ真っ直ぐに歩いていたら、

いずれ空が晴れた時に振り返って、こんなに歩いてきたんだねと笑い合える気がする。

 

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