しゃしゃしゃしゃしゃ

へい、お待ち!
貧乏ラテの季節です。
もう何年も貧乏ラテを作り続けている。お鍋でミルクを温めてホイッパーでかき混ぜて作る貧乏ラテ。
腕を上げて人をもてなせるぐらいになったので、もうミルクフォーマーは意地でも買わない。
貧乏パーマ
小学生の頃、夜に長い髪を洗って、まだ少し濡れている状態で細い三つ編みを何本も作り輪ゴムで止め、そのまま寝て翌朝ほどいて即席のパーマをかけていた。それを「貧乏パーマ」と呼んでいた。私は貧乏パーマの研究に熱心で、小4の時には割り箸と輪ゴムを使って仮止めやふんわり縦ロールになるなんちゃってソバージュも作っていた。

全く開花しなかったピアノ、その発表会も貧乏パーマで参加した。当日までバッハよりパーマの見せ方に夢中で、ペダルを使いこなせなかった唯一の4年生となってしまった。そう、そのぐらい昔からこだわり出したら止まらないし、好きなことには全力で、それ以外には努力を一切せず、誰とも競わず我が道を歩んできた。
だから意地でも12ドルのミルクフォーマーを買わずにいる。工夫の向こう側にある「大いなる自己満足」こそが手に入れたい最大の褒美である。
ひらめき

キッチンでお抹茶を点てて立ち飲みをすることがある。無作法にお茶を点てながら、ある裏千家の茶人の方の言葉を思い出した。「富士山で薄茶を点てた時は沸点が低いのでなかなか泡立たず苦労しました」
そうか温度と茶筅か!

ミルクの泡立てにも茶筅を使う!名案!
牛乳よりも泡立ちにくいオーツミルクも茶筅を使い上手に泡立てられるようになった。

お抹茶用、ミルク用、天ぷら用と用途に合わせて茶筅をかえている。これらをプレゼントしてくれた叔母や友人もこんな使われ方をしているとは思わないだろう。
余談だが、天ぷらの衣も茶筅でひとかきして作り、衣をつけて油に振り落とすと綺麗な天かすが出来る。
茶筅の素晴らしさに感嘆する。
貧乏ラテの作り方
材料は、インスタントコーヒーとお好きなミルク、お好みでお砂糖やシロップ

こちらは在米日本人が愛してやまないスーパーTrader Joe's (ドレーダージョーズ)通称トレジョの商品。トレジョはセールをしないので、いつも平常心でお買い物が出来るところが最大の魅力。
このオーツミルクは巷の噂によると、オートリーなどの一般的なオーツミルクと比べるとフォームが出来にくいらしい。俄然燃える!っしゃ!
カップにインスタントコーヒーを入れ(この時お好みで甘さも加える)少量のお湯で溶かす。これをエスプレッソと呼ばせてもらう。

ミルクは沸騰するぐらいまでしっかり温めて、火からおろして直ぐに茶筅で泡立てる。
ミルクがぬるいと泡立ちにくいので注意!
茶筅は使う前に水やぬるま湯に通すとよい( 茶筅通し)
フォームミルクをエスプレッソの上に注ぎながら最後に泡を上に乗せることを意識する。

完成!
いろいろ応用も可能!


ココアラテ、抹茶ラテ、チャイラテ、ほうじ茶ラテ、ミロラテ、きなこラテ、黒ゴマラテなどなど。
ミルクも牛乳、ソイミルク、オーツミルク、アーモンドミルクなどお好みで♡
どうでしょう、貧乏ラテの向こう側にいらしてみては。