こちら北カリフォルニアはすっかり秋になりました。
どこへ行ってもパンプキンなこの季節の到来。
ファームでも、お家をデコレーションする為のたくさんの種類のパンプキンやコーンが所狭しと並んでいる。
そんなファームでの私のお買い物は至って普通。この時期かぼちゃよりも楽しみにしているのが、
里芋。
なんて美しい!なかなか手に入らない良い食材が手に入ったので、“豚汁と煮っ転がしは美味しいな"を歌いながらルンルンで帰宅🚗。
✳︎子供の時に作曲した「赤福と笹だんごは美味しいな」の替え歌バージョン
帰って来たら、私には待っている任務がある。
それは送迎任務。
アメリカでの子育ては送迎に始まり送迎に終わる。
長男は中学の部活でクロスカントリー競走(トラックを使わずに起伏に富んだ場所を走る競技)をスタートし、レースがあるということをその日の朝に言い出す始末。男子ってやつは。
え?野球の練習間に合う?と聞くと、
全力で走ればギリ間に合う💪と返ってきた。
その言葉を信じ送り出した朝。
…ぜんっぜん、間に合ってないじゃないか!
先に小学校へ迎えに行った次男も野球の遠征練習日ということですぐにチームに合流できる格好でスタンバイさせて、やっと帰って来た滝汗の長男をクロスカントリーのユニフォームから野球のユニフォームに着替えさせてそっこー出発!🚗
え?俺、家入れない感じ?
という長男のつぶやきは聞こえなかったことにする。
長男を練習場にドロップしたら、今度は次男を20マイル離れた野球場へ連れて行くも…高速が事故渋滞。これはマズイ。Googleマップ曰く目的地まで45分。このままでは、復路走行中にさっきドロップした長男の練習が終わっちゃう!オーマイがっ!
これはアンパンマン呼ばなくちゃいけないパターンだ!と大将(夫)に電話しようとするとタイミングよくかかって来た!
大将「職場出たからそっち向かってる〜次に降りられそうな出口で降りて〜そこで次男くん引き渡しで。」
よく分からない謎な出口で降りたけれど、アンパンマンは軽くパトロール的な感じで現れて次男をヒョイと球場へ連れて行き、私は長男の練習場所へ逆戻り。
ふー。よかった。肩凝った。
そして、この日も無事に送迎任務完了。
家族が揃ったのは夜8時過ぎで、もう何を食べたか忘れてしまったけれど、今日も乗り切ったと安堵したことは覚えている。
毎日が綱渡りな送迎生活。
この繰り返しの毎日にふと思う事がある。
私は物凄いプレッシャーを感じながら送迎をしているという事。
運転自体私の中で1番得意ではないこと。子供の時は車酔いが酷くて家族を困らせていたこともある。車を買う時も鍋を選ぶ時ほど悩まない。
車も運転も大好きな大将と比べると送迎に対して感じる重圧感はとんでもない違いがある。
でも、どうだろう。
毎日のご飯作りには何のプレッシャーも感じていない。湧き出る欲に任せて食べたい作りたいで自然に動いている。茹でただけの素麺でさえ、好みの大皿に盛り付けて胸を張って振る舞っている。例え薬味がネギだけであっても。
そうだった、なかなか出会えない里芋が一緒に車に乗っているだけで自作の歌まで出てしまう程私はご機嫌なんだ。
ただ運転していることは苦手でも、好きな物が加わると嫌いが味方に傾く。
そうか、これが好きか嫌いか、味方がいるかいないかの違いか。
大きいな。
いつも私の味方「揚げ物」もかつてはめんどくさくてキライなものだった。
運転を味方にするには、きっと揚げ物の様に良い経験を積まないといけない。
好きか
嫌いか。
嫌いの圧が凄い。
この重圧を少しでも軽減できたらきっと楽になる。キライを味方にする為の良い経験とはなんだろう。これは私の今の課題だな。
とりあえず、里芋は助手席に置いておこうかな。