
なんだろう
このときめきは
北カリフォルニアに春が来た。
春
日曜日の朝、明らかに春が来たことを実感した。おにぎりとして握られたようなほかほか感に、風も人も昨日とはまるで違う。空なんて真っ青な海苔のようで、ふわっと優しく包み込んでくる。
あぁ最高だ。
これがあるからカリフォルニアが好きなんだ。雨季が明けたら春になって、そしてカラッとした晴天の夏がやって来る。気分が乗らないことや、嫌な事があっても、この空はそれを飲み込んでくれる。
ここベイエリアで世界を変える発明やビジネスがポコポコ生まれるのも理解できる。商談に失敗して何億か損して落ち込んでも、オフィスから出た時にこの天気だったら「ま、いっか!次!次!」って思える気がする。失敗を空がペロッと食べて明日を新しい1日に切り替えてくれる。
カリフォルニアの気候には一体どれだけの価値があるのだろう。


チューリップを飾って、野球の応援へ行って、帰ってきて大将(夫)の同僚から頂いた春限定のビールを飲む。ここ数年我が家の春はこうやって始まる。

レバーパテをおつまみにキッチンで大将と飲むビールは美味しい。私たちは俗に言うソーシャルドリンカーで、人がいる時だけお酒を飲む。2人での晩酌は年に数回なので、特別な時間になる。
来客用の残ったアルコールが飲みきれず、お料理に使われることもしばしば。

最近は、そんなビールを使いフィッシュ&チップスのフィッシュを揚げた。魚はタラ。サクッと軽やかに決まった。
チップス(ポテト)を揚げるタイミングで、ご近所さんからリブを頂く。BBQの香りが風に乗って我が家まで届いていたので、何を焼いているのかな〜?という私の食いしん坊な心の声が道を挟んだ向こう側まで聞こえてしまったのかもしれない。

ポテトは揚げずにグラタンに変更したら、なんだか豪華すぎるお夕飯になった。
春のラマダン




他にご近所さんに頂いたものといえば、ラマダン(断食月)のご馳走やお庭のオレンジ。
3枚目はピスタチオのお菓子でバクラヴァの生バージョンのようなもの。ローズウォーターの香りがとても春らしい。日本のお菓子で例えると、八ツ橋と生八ツ橋の違いが近いかな?
卵不足が続く中、運良く卵を2ケース買う事が出来た日に、ふと近所に住むラマダン期間中の高齢のご夫婦のことを思った。「卵買えていますか?良かったらどうぞ」と持っていくと、実は2回もお店へ足を運んだが買えていなかったと大変喜ばれた。それから何日もお礼にと頂いたのがこのご馳走である。
異国の家庭料理が好物な私にとってこれ以上の嬉しいプレゼントはない。あまりに私が喜ぶので、奥様から夜の10時以降に出来立てを届けたいとオファーを頂いたが、さすがに夜中にお夕飯をもう一度食べる若さはないのでお断りしてしまったけれど、そのお気持ちがとても嬉しく心に残った。
そして、これも多民族文化を持つカリフォルニアらしい春のやり取りだなと感じる。私がもっと歳をとった時に、あの年のラマダンは春で、満開に咲いたアーモンドの季節にご馳走様を頂いたことを思い出すと思う。
追記04-03-2025
あれから、他のお料理もたくさん頂いたので思い出に写真を追加します。






バクラヴァ、ラム肉、チャパティのようなパン(ゴマがたくさんついている)バスマティライスとドライフルーツとお肉、ひよこ豆とポテトのサラダ、手作りチョコバー😋