人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

オーガニックってなんだろう。

10年以上前に『fat free』『低脂肪』

『low fat』『脂肪になりにくい』

と書かれた商品をこぞっと買い込んでいた人達が、今は『Organic オーガニック』と書かれた商品を次から次へと買い込んでいる。

恐ろしいほどビジネスの策略にはまっているような気がしてならない。


みんな健康で長生きしたい。

いいものを子供達に選んであげたい。

そんな気持ちで商品を手に取る。

でも、私はオーガニックに疲れている。オーガニックマークに支配された日々の買い物に嫌気がさしている。

 

オーガニックの定義について書かれた記事をいくつも読んできたけれど、完全に納得させられるような言葉には出会えず、いつもモヤモヤが残る。


そんな中、30年以上オーガニック野菜を作っているというファームに足を運んだ。

人参を運んできた農家さんが、土を綺麗に手で落として、その土を丁寧に箱に集めていた。きっと畑に戻すのだろう。

こういう姿を見て、私はオーガニックという言葉を理解することが出来た。

土や水、太陽が作物を作ること。

人間は手助けをすることしかできないこと。

本来のあるべき姿で作物を作ること。


ここはカリフォルニア。オーガニック野菜やオーガニック食品が溢れている。

どんな風に付き合っていくかを模索しながら分別を持った消費者でなければならない。


百聞は一見に如かず。

自分の目で見て考えていかなければならない。

 

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