人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

器と木の芽

子供達の本を買いに紀伊國屋書店へ足を運んだ。土器が見たかったので「縄文時代」の本を子に勧めたが、こっちの方がいい!とあっさりと断られた。

「戦国時代」には勝てない「縄文時代」

長い長い平和な縄文時代の良さをいつか分かる様になるからね。

 

ヴィンテージ食器好きが、アンティーク食器まで手を出し始めると、時折縄文時代まで遡ってしまうのは良くある事。

この夏も、私は縄文土器の復元動画に夢中。

器が好きだ。

心の底からI love youだ。

 

 

割れずに眠っているお皿にごめんなさい、

使って割れたお皿にありがとう。

そんな使ってなんぼの精神で、お気に入りをどんどん使う。

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最近、鎹継ぎ(かすがいつぎ)の鉢が我が家の食卓に仲間入り。

ホチキスで止められた様な継ぎが特徴の鎹継ぎ。

こちらの鉢は三箇所継ぎが施され、

1番上は紛失、2番目は目立つ位置に、3番目は青い絵柄に溶け込む様に。

この3つ目に心奪われてしまった。

アンティークモールで声をかけた方のブースで購入した。中国と日本にルーツを持つ方から。古い器は前の所有者とのエピソードも一緒に受け継ぐのが楽しい。

 

 

木の芽

先日お友達からプラムのお礼に頂いた木の芽(山椒の葉)

この葉一枚で、どれだけ食卓が華やいでいるか。

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何でもないつくねを特別な一碗にしてしまう

木の芽は、お気に入りのブローチの様。

 

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酢飯の上にお刺身を盛り付けただけの海鮮丼。

木の芽一枚でこんなに爽やかになってしまった。茎を持ち、お箸でさっと葉を逆立てて小さな葉をお醤油に浮かべると、ふわ〜と山椒の香りがして、何とも言えない幸せな気分になった。

 

翌日の朝ごはん、

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子供達にクレープを用意した。

主人は再度海鮮丼をチョイス。そうしたら、子供達もどっちも食べる!と言い出して、海鮮丼とクレープの何とも不思議な食卓に。

それでも、

クレープの甘い香りと山椒の香りが嫌ではなく、むしろ心地よかった。

 

あと数枚、木の芽がある。

何に添えようか考えるだけで今日が豊かになる。

器も同じ、

何を盛ろうか考えるだけで心ときめく。

器と木の芽

どちらも暮らしの名脇役だと思う。