人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

ONIを観るためにNetflixに入った。

Netflix に入って一年が経った。

去年の10月にアニメーションのONIを観るために契約したものだ。

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ONI〜神々山のおなり

私は基本漫画は読むがアニメは観ない。

ただ、このONIには特別な思いがあって随分前から楽しみにしていた。

oni.tonkohouse.jp

特別な思いとは、作中に出てくるお台所の雰囲気で、清らかで美しく温かいその石造りの台所に完全に心を打たれた。きっと観たら温かい心になるのだろう。そう思って観始めた。

 

食べること

お台所はやっぱり素敵だった。そして、彼らが食べるもの一つ一つの温度を画面から感じることが出来て、やっぱりなんといっても引き込まれるのは食べ物だなと食いしん坊は思った。

昔、AIという映画で主人公の高性能ロボットのデイビッドが食事をすると顔が崩れてしまうというシーンがあった。あれは私にとってトラウマ級のホラーだった。どんな高性能ロボットでも、ドラえもんの様に人間と食事をするように描いて欲しいと心から思ったのを覚えている。あの映画の続きは観ていない。

ONIに出てくる食べ物はみんなそれぞれ。みんな違ってそれがいい。

怒りの温かさ

が、しかし、見始めに感じていた感情には霧が立ち込め、何やら、とんでもないものを観ているような気が途中からして来た。

回を進めるに連れ、片手だけ拳を握っている私がいた。

込み上げてくる怒りのような温かさに混乱し、矛盾の霧をもう片方の手で振り払う。

一緒に観ていた子供達も、途中で一回「え?!」と声を出した。

ビシッとストレートにメッセージが伝わってくるものだから子供の顔色がコロコロ変わっていた。

こういう作品が世界を丸くする

あぁ、そうか。

厳しい現実の問題を破壊的に報道するメディアとは違い、アニメーションとは、温かく建設的に社会に問いかけることが出来るものなのか。

こういう作品に出会い、考えて、吸収して、人としての柱と梁が強くなり、どんなものでも背負える様になるのか。アニメーションって凄いな。

わっしょいわっしょい

ONIがNetflixのアニメーションの中にいるのは勿体無い!可能ならば全てのキャラクターを引っ張り出して劇場で観てみたい。

わっしょいわっしょい引っ張り出したいっ!