人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

ご機嫌なたい焼き

ちゃんと並べてちゃんと食べる。

忘れちゃいけない、自分をもてなし自分の機嫌を取ること。

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私は今日、冷凍の日本のたい焼きをアメリカの大きなトースターで温めた。菜箸でたい焼きをひっくり返すと、甘い香りと一緒に祖母と過ごした時間に包み込まれた。

 

たい焼き

母方の祖母は90代で一人暮らしをしていた。ある日、高校生の私は好物のたい焼きを持って祖母の家へ遊びに行った。そして、電子レンジでたい焼きを温め直そうとすると、祖母が「お魚だから網がいいでしょ?」とトースターで温め直してくれた。

ふふふ

網の上のたい焼きを菜箸でひっくり返しながら温めるその姿はとても楽しそうで今でも心に温かく残っている。

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日常にユーモアを散りばめて日々を楽しむ祖母の姿はわたしの生き方のお手本。どう生きるかはその人の気持ち次第でどうにでもできる。歳を取ってもご機嫌な人は周りを幸せな気持ちにする。そして、ここにいなくなってもなお人の心を温め直してくれる。