人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

家庭料理に馴染む七寸皿!

一番使う頻度の多いお皿は七寸皿!

七寸皿は直径約21cm

メインのお料理を盛るのに持ってこい。

パン皿としても、スープの受け皿にしてもしっくりくる七寸皿。アメリカではサラダプレートと呼ばれるサイズのお皿。主張し過ぎない大きさなので、絵皿に挑戦するのもこのサイズばかり。

 

友達との何気ない会話の中から、私がお勧めするお皿がいつも大皿ばかりだという事に気づいた。大皿料理が好きなので仕方ないが、

「家族で頻繁に使って、毎日使わない日がないお皿ってある?」と聞かれて、はっ!とした。

あるあるある!

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真ん中のサラダプレート!

大きいものから、ディナープレート、サラダプレート、ブレッド&バタープレートと呼ばれるお皿たち。(HEATH ceramics)

この中で、毎日手に取る一枚は直径21cm(七寸)のサラダプレート!

これがしっくりと日本の家庭料理に馴染み、我が家のスタメン!

 

そもそも日本の器文化はとても個性的。

大皿をドーンと真ん中に置いて小皿に取って召し上がれ〜のアジアとも、大皿のお料理を回して自分のディナープレートに取り分ける欧米とも少し違った独自の器文化を持つ日本。

 

銘銘に盛られる日本の器文化

私が幼い時は、おじいちゃんのお箸にお母さんのお茶碗と、その人それぞれに器があり、お手伝いをするときに、父のお茶碗がお台所に残ると、「今日パパお付き合い?」と母に聞いていたのを思い出す。父はお酒の誘いは断らない。

魚皿を7枚並べ、小鉢を7つ…

小さなお皿をたくさん使う習慣に何の疑問も感じていなかったけれど、16歳でアメリカで初めてホームスティを体験した時に、大きな何も盛られていないディナープレートが食卓にポンポンポンと並べられているテーブルセッティングを見てカルチャーショックを受けたのを覚えている。

「BBQみたいなセッティングだな!」と楽しくなったのも覚えている。

自分の生まれ育った国を離れてみて、自国の個性を知った体験だった。

 

日本の個々に盛るという感覚に活かされる七寸サラダプレート。

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こちらは伊万里焼の七寸皿をメインにした配膳。先日の松茸ごはんと豚の生姜焼き。

派手な絵柄もこのサイズならば主張し過ぎない。かと言って、地味かと言ったらそうでもなく、平皿なので絵付けもしやすい為、細部まで細かく描かれていて、その筆遣いに魅了される。

美しいだけでなく、お料理も映える。

縁の立ち上がりが生姜焼きの様な平ぺったいものでも、華やかに魅せてくれる。

美しさと使いやすさを持つアンティーク伊万里焼の七寸(サラダプレートサイズ)は、これから古いお皿を集めたい方に是非お勧めしたい!

 

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ヒースセラミックス のサラダプレートと伊万里焼の七寸はほとんど同じ大きさ。

左上のヒースセラミックス はヴィンテージ、その下は現行品、伊万里焼はアンティーク。

この七寸サラダプレートのサイズが長きに渡り重宝されてきたことが分かる。

伊万里焼は週末に使うことが多く、ヒースセラミックスは食洗機もOKなので普段使いにしている。

私の現行品ヒースセラミックスはサウサリートの工房で買い求めるB級品が多い。色の一部にムラがあったり傷があったりするが、私のお料理もB級品なので全く問題なく使っている。

ヴィンテージの物は知り合いのコレクターさんがギブアップする時に譲り受けたり、蚤の市、アンティークショップやスリフトショップで文字通り、目を皿にして探し出した物である!

 

ここで、サラダプレート七寸コーディネートを少しご紹介。

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サンドイッチや、

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大きめブルスケッタを乗せてもしっくり。

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朝ごはんのメイン皿としても活躍!

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無印良品の木製トレイ(大)に配膳するとそれなりに見えてしまうのも良い!

伊万里七寸は、

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お寿司はもちろん!

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派手派手絵皿に挑戦することも、このサイズならば使いこなせそう。

 

食卓に新しいお皿を求めるならば、

まずは七寸、とりあえず七寸皿

でどうでしょう。

 

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きっと食器戸棚の特等席に重なるはず。