長男がティーシャツを脱ぐ、
それを見て次男も脱ぐ。
「ぜってー負けねぇー!」
「かかってこい!」
しゃかしゃかしゃかしゃか!
食後の食卓でスイカの早食い競争が始まった。
テーブルに床に汁が飛ぶ。
「私の想像していた子育てと違うんだけど…」
そうつぶやくと、
「俺の想像していた通りの子育てだ!」
と主人が満足そうに笑う。
男の子、さっぱり何を考えているのか分からない。
ただ一つ私が分かっているのは、お腹がいっぱいなら満足で、お外でご飯を食べられれば上機嫌なこと。
サッカーしておにぎり
フリスビーしてサンドイッチ
父親の横で真似して大工仕事をして
休憩でおにぎりを食べる。
廃材の上で男3人、並んで食べるカップラーメンは極上で、こういうご飯が最高!と力強く笑う。
2人がご飯よりも好きな学校は3月から休校で、そのまま夏休みに入った。8月からの新学期もオンラインに決まった。
どこにも遊びに行けない夏、
何か楽しいことをしなくちゃ!
と母は思うけれど、子供たちはちゃんと夏を楽しんでいて、すくすく成長している。
何かに焦ったり、暇を恐れたりなんて全くしていない。
いろいろ教わる事ばかり。
お夕飯にスパゲッティーミートソースを作った。家の前で食べよう!と誘った。
犬の散歩をする隣人がそれを見て笑った。
「家の前で食べるものではなかったね。」
そう言うと、「パスタは家の中で食べたいな。でも、ママが食べたいならたまにはいいよ。」
そんな大人な言葉が返ってきた。
何でも外で食べたいというわけではないのね、
勉強になります。
夏の思い出2020