気がつけば11月。
ゆっくりまったり美味しいものを食べたい季節。おもてなしが楽しい秋。
が、
来る日も来る日も外にいる。
離れた街のナイター設備があるリトルリーグフィールドのおかげで、秋でも平日も夜9時頃まで試合が出来てしまうこの環境に泣き笑いの日々を過ごしている。
この日々は、苦ではない、むしろ喜びの方が大きい。試合の数だけ強くなって、しなやかになって、悔しがって、喜ぶ息子たち。これは私がどんなに頑張っても彼らに教えられるものではないし、私が今まで経験したことのない世界を子供を通して見せてもらっている喜びがある。
推し
秋から保護者のユニフォームやグッズまで出来たことにより、昼間から野球帽を被って食材の買い出しに行く。いつも試合開始に間に合わない大将(夫)は、職場から球場までの道中、チームメイトのお父さん達がアプリに繋いでくれるライブ中継を聴きながら「Good Eye! ナイスセン!」と独りの車内で言っちゃっているらしい。
夫婦のお互いの車には、いつでも外野側の観戦ができるようにアウトドアチェアーやレジャーシートが積まれている。北カリフォルニアの広大な土地の移動と爆上がりのガソリン代の影響で、先月は大台1000ドルを越すGAS出費だった。昨年事故に遭いプリウスを手放してしまったのが痛い痛い。だが、その痛い出費を下火になってしまったゴルフ代と皿代で補うことに抵抗はない。
2人の推しに3食プラス試合前の軽食を作る日々。
送迎、洗濯、応援もそこに加わり、コールも出すし、ウォークアップソングも一緒に歌う!
これは究極の推し活である。
トンボ
秋だなぁ。試合中に身体が透き通ったトンボが飛んでいた。フェンスの穴を潜って自由に行き来するトンボに、センターを守る息子に「蜂を気にせず構えろ!」と言付けをしようかと思ったが、頭より先に言葉が出ていた。
「Baseball Ready!!!!! 構えて!」
トンボが逃げ散るほどの大声と完全に立ち上がっている自分に後悔はない。全力で応援することに快感すら感じる。
試合後にこっちのトンボを掛けながら、
あぁ、母さんは、たまにはケーキにトンボを掛けたいです、とつぶやく。
栗きんとんの進化系
トンボ掛けモンブラン2023
ロールケーキの生地で栗きんとんとホイップクリームを巻いたもの。
モンブランの様に見えるデコレーションはフォークでさつま芋クリーム(ほぼ栗きんとん)をならしただけ!口金で絞り出してもいない、ズボラの極み!
この秋冬に是非、参考にして欲しい!
さつま芋おにぎり
お弁当以外に「つなぎ」と呼ばれる軽食が必要で、長距離移動が多い我が家では、片手で食べられる!ポロポロしない!腹持ちがいい!の3拍子揃ったもち米の入ったおにぎりを車内や野外でよく食べる。
うるち米(普通の白米)2.5合、もち米0.5合の合わせて3合。研いだお米は気持ち少なめの3合目盛りの水加減にセットし、お塩小さじ1、みりん大さじ1を加えてひと回し混ぜる。その上に一口サイズに切ったさつま芋1/2分を乗せてスイッチオン!
炊けたら少し蒸らして、握って、
ごま塩
を振って出来上がり!
何が素晴らしいって、もち米のホールド感!子供達が小さい時から、行動食用(つなぎ)のおにぎりには一握りのもち米をついつい加えてしまう。NoポロポロNoお掃除!ママがハッピーdeみんなハッピー!
そんなこんなな推し活とご飯な日々。
今夜は餡子を炊いたけれど、きっとこれはどら焼きにはなれない。
明日、学校から帰ってきた推しが、パンに挟んでこの餡子を食べてしまうだろう。
見えます見えます推しとワタシのミライ。
そして、ワタシはどら焼きが食べたかった!とぷんぷん怒りながらも、推しを送迎し、ナイターのライトで少し大人に見える推しの横顔に黄色い声援を送ってしまうのだろう。