人と食

人と食のエピソード。笑って泣いてカリフォルニア。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

フレンチトースト

フレンチトースト 器:Arabia (Anemone) 映画クレイマークレイマー でお父さんが作るフレンチトースト あれは傑作。 あそこまでではないけれど、私のフレンチトーストも結構ひどい。 まず、 主役のパンが子供の食べかけや、 硬くなったもの。 食パンの端っ…

いちご

いちご 器:ARABIA,FINEL(Tatti) カリフォルニアでは、 いちごはそれほど高価な食べ物ではない。 いちごが手軽に手に入る環境で育つ子供たちにやきもちを焼いて、 「東京ではね、お腹いっぱい苺を食べたり、ジャムにしたり、そういうのは贅沢なんだよ!」 …

サンフランシスコのお爺さんの言葉

2011年3月 私はサンフランシスコのダウンタウンに一人暮らしをしていた。 アメリカ時間2011年3月10日木曜日の夜、電話がなった。 「日本が大変!家族は大丈夫?」 アメリカ人の友人からの電話だった。 私の住むStudioと呼ばれる住居には 最小限のものしかな…

ステーキソース

主人が焼くお肉に 私が作るソース。 我が家のおもてなし料理で 最も多く登場! 料理:リブアイステーキ 器:HEATH ceramics バターで食べるステーキも 美味しいけれど、お醤油味のこの ソースを添えると、ステーキが急に和食に変身。 我が家へ食事に来た人達が…

母の玉ねぎ

冷凍庫にみじん切りの玉ねぎが一袋 ある。 次男出産後、 両親が日本から応援に来てくれた。 「忙しい時に使いなさいね。」 と母がみじん切りにした玉ねぎを冷凍してくれた。 両親が帰り、おむつをした二人の息子との生活は想像以上に大変だった。 主人も私も…

とんとんの強要〜とろみ編〜

鶏つくねハンバーグwithとろみ 器:ARABIA,Karelia 今夜も主人はトロ美に夢中 あんかけ あんかけ 主人はトロミが好き。 ちょっと上手くいかなかったお料理も トロミをかければイチコロ。 基本のトロミは 昆布と鰹節の一番出汁200mlに、 きび砂糖、お酒、みり…

地球の日

今日は地球の日。 Earth day 私には「地球」にまつわる 大切な言葉があります。 小学生の時に、 「地球温暖化について」という作文を学校で何度も書きました。 白熊が小さな氷の上で切ない表情で佇む写真、絶滅する動物の話、 どれも暗く悲しいものばかりで…

アーティチョークの楽しみ方

その風貌から、物好きの調理するものと思われがちなアーティチョーク。 可食部が少なく、 頑張った割におかずにならない。 そんな健気なアーティチョークが愛おしい。 アーティチョークは食べ方も独特です。 調理されたアーティチョークのガクを1枚1枚剥がし…

ティファニーで朝食を

コロナウイルス自宅待機6週目 お出汁もお味噌も貴重なため、 ちびりちびりと使う日々。 3日に一度だったお味噌汁は 5日に一度になり…姿を消した。 そして遂に週末、日系スーパーへ 買い出しへ! お味噌、鰹節、きび砂糖、海苔、納豆… スーパーはまるでティフ…

言葉の力

おじいちゃんは子供を猫可愛がりしない。 子供も大人も同等。 同じ感じでぶつかってくる。 時に子供の心に響かない言葉を投げかけてくる。 私がご機嫌斜めな時は 「和子ーかずのこーニシンの子! ま、ニシンの子だから気にするな!」 と毎度呪文のように言う…

食いしん坊計算

和子小3 事務員さんに憧れて、ホームセンターで指につけるゴムのようなものと電卓を買ってもらう。 その電卓を勉強机の右側にセットして、左側に紙やら書類らしきものを 積み上げて事務員さんごっこをする。 電卓を買ったら1番初めに計算したい事がある。 「…

コロナが教えてくれたこと

2020年春カリフォルニア 春をこんなかたちで向かえる事が誰に想像できただろう。 多くの人が苦しみ悲しみ涙を流す春。 世界は恐ろしく広く 恐ろしく狭い。 自宅待機を始めて1ヶ月が経つ。 最初の1週間、1日中ニュース記事に目を通し憂鬱な日々を過ごしていた…

抹茶アイス

和子12歳 「なぁ、あれ食べたいな、あるか?」 おじいちゃんが私に尋ねる。 「ないから買ってくるね!」 「セブンイレブンいい気分の抹茶がいいな。」 「了解!」 自転車を走らせコンビニへ向かう。 立ち漕ぎで。 お小遣いでは買えない値の張る抹茶アイスが…

御御御付け

御御御付けという言葉を知っていますか? 「おみおつけ」と読みます。 「お味噌汁」の丁寧な呼び名です。 母方の祖母は明治生まれ。 その祖母が、お味噌汁をそう呼んでいました。 普段は着物を着ている祖母。 遊びに行くと、割烹着を羽織りお台所で 「これは…

端っこケーキ

端っこだけキッチンに置かれたケーキ メインのケーキはどこかへ消える いつも誰かのためにケーキを焼く 母の18番はシフォンケーキ 私の18番はロールケーキ 形は違うけれど生地の配合は同じ 端っこを狙って小さな手が伸びる 「おっきいのは誰の?」 尋ねる息…

お魚の日

お肉の日とお魚の日は交互にやってくる。 お魚の日、 おじいちゃんの部屋で大相撲中継を 観ていると焼き魚の香りがして、 今日はお魚の日だなと鼻が言う。 落ち着きのない私はおじいちゃんの部屋とお台所を行ったり来たり、 「千代の富士が勝ちそうだよ。今…

7人の食卓

午後6時00分 リビングの隣のおじいちゃんの部屋の引き戸が開き入場するおじいちゃん。テレビの前の特等席にポンと腰を下ろす。 「いただきます!」 我が家のお夕飯は6時ぴったり。 横長の長いダイニングテーブルに それぞれがいつも同じ場所に腰掛けて、お箸…

自己紹介

昭和58年東京郊外、 祖父母同居の拡大家族に加わる。 三人姉妹の三女です。 おてんばな生真面目。 平和主義で争わない。 無類の食いしん坊です。 12歳、最愛の祖父の病気と自宅での介護をきっかけに、生きること食べることを言葉に書き始めました。 外国に憧…

こんにちは。

こちらカリフォルニア。 新型コロナウイルスによる自宅待機で4週間前から自宅にいます。 インターネットで読みたい記事を探し、本棚の前で読み返したい本を探す。 ぐるぐると日々を過ごす中で、 本当に読みたいものってなんだろう?どうしたらよいのだろうと…